“家づくりの呼び方が変わる未来:ビルダー志向とコミュニティ精神”
呼び方で家の建て方が変わる?
家を建てる人はいろいろな呼び方をされます。
ビルダー、請負業者、オーナー、施主。もちろん、どの呼び方も間違いではありません。
しかし、同じ意味で使われていても、言葉には深い意味やいわれがあります。
これらの言葉を見てみると、建て主は「建てる主(あるじ)」であり、なんとなく一番偉い人というイメージがあります。
それに対して施主という言葉は、「心を施す主(あるじ)」という優しい響きが伝わってくる。
最近の傾向として、ビルダー志向はあるのだろうか。
インターネットが各家庭に普及して以来、個人が入手できる情報量は10年前の530倍となっています。(総務省データ)
この膨大な情報の中から、必要な情報だけを集め、価格やこだわりを満たしてくれそうな会社を選ぶ、
そして数社をピックアップして比較検討する。
しかし、建物の立地や周辺環境、向き、ライフサイクル、ライフステージなど、それだけでは解決できない要素も多いです。
施す心の精神でコミュニティを築く
多くの情報が家づくりを混乱させます。
選んだ情報が正しくても、施工不良や担当者の怠慢でうまくいかないこともあるので、
ネットの知識だけに頼らず、時には現場や経験者の声に耳を傾けることも大切です。
いい家だと思って引っ越しても、隣人との仲が悪ければ住みにくいことも、、、
だからこそ、家づくりは施工者ではなく、施主の気持ちで接することが大切なのです。
「俺が主人だ!” 私が主人です!” 」ではなく、「譲り合い、譲り合いの精神」を持つことで、お互いに助け合うことができ、隣人の輪も広がります。
建設段階から現場周辺の道路をきれいにし、近隣に配慮することはとても大切です。
また、そのような配慮をしてくれる建設会社を選ぶことも大切です。
ご近所付き合いは建築中から始まります。
家は単なる建造物ではなく、地域とともにある地域の財産にならなければならないということであります。